カテゴリー: 沼田T邸 エアコンのいらない家 屋根 2021.1.11

沼田T邸新築計画 ③上棟後、屋根のかたち

沼田T邸、上棟後の様子です。

東側から見たところ。このあたりはLDKや寝室になるゾーンです

建物のかたちが分かりやすい写真を見てみましょう。

屋根のかたちに特徴があります。

この部分に注目

写真の左側が南面になります。

屋根はふつうの切妻屋根ではなく、北側が段違いになっていますね。

 

反対側(北側)から見るとこんな感じです。

屋根の頂部が段違いになっています

これは「エアコンのいらない家」ではおなじみの「高低差で空気を動かす」仕掛けです。

南側から採り入れた外気が室内を通り、北側のいちばん高い窓から抜けていきます。

 

写真は合板を張っただけの状態ですが、このあとここに窓がつきます。

『エアコンのいらない家』より

2階建てなら吹抜けに面した北側に窓を設けることが多いのですが、

同じ原理は平屋でも構築可能です。

 

沼田T邸は平屋ですが、建物内に高低差をつくっているので

自然に空気の流れが生まれて、夏は北側の高窓から熱気が効率よく排出されていきます。

工事監理中の山田

上の写真で山田が見ている方向に風が流れていきます。

自然を味方につける住まいは、建物のかたちをしっかり考えるところから

始まるのです。

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