沼田T邸、上棟後の様子です。
![](https://vh-reno.com/blog/wp-content/uploads/2021/01/blog_image_202101111.jpg)
東側から見たところ。このあたりはLDKや寝室になるゾーンです
建物のかたちが分かりやすい写真を見てみましょう。
屋根のかたちに特徴があります。
![](https://vh-reno.com/blog/wp-content/uploads/2021/01/blog_image_202101112.jpg)
この部分に注目
写真の左側が南面になります。
屋根はふつうの切妻屋根ではなく、北側が段違いになっていますね。
反対側(北側)から見るとこんな感じです。
![](https://vh-reno.com/blog/wp-content/uploads/2021/01/blog_image_202101113.jpg)
屋根の頂部が段違いになっています
これは「エアコンのいらない家」ではおなじみの「高低差で空気を動かす」仕掛けです。
南側から採り入れた外気が室内を通り、北側のいちばん高い窓から抜けていきます。
写真は合板を張っただけの状態ですが、このあとここに窓がつきます。
![](https://vh-reno.com/blog/wp-content/uploads/2021/01/blog_image_202101114.jpg)
『エアコンのいらない家』より
2階建てなら吹抜けに面した北側に窓を設けることが多いのですが、
同じ原理は平屋でも構築可能です。
沼田T邸は平屋ですが、建物内に高低差をつくっているので
自然に空気の流れが生まれて、夏は北側の高窓から熱気が効率よく排出されていきます。
![](https://vh-reno.com/blog/wp-content/uploads/2021/01/blog_image_202101115.jpg)
工事監理中の山田
上の写真で山田が見ている方向に風が流れていきます。
自然を味方につける住まいは、建物のかたちをしっかり考えるところから
始まるのです。