滑川H邸竣工しました ④縁側は部屋にもなる
瓦屋根や外壁は改修前と同じです。 南側の外廻りで主に変わったのは開口部です。 掃出し窓と玄関の引き戸は改修前からアルミ製に変更されていましたが、 今回もアルミ製ではあるものの新しいものに取り替えました。 玄関東側の窓は木製… 続きを読む »
瓦屋根や外壁は改修前と同じです。 南側の外廻りで主に変わったのは開口部です。 掃出し窓と玄関の引き戸は改修前からアルミ製に変更されていましたが、 今回もアルミ製ではあるものの新しいものに取り替えました。 玄関東側の窓は木製… 続きを読む »
改修前、前ノ間の東側には玄関から続く「通り土間」がありました。 今回の改修ではここにキッチンを新設しています。 もともと通り土間は、2階が載っていない下屋でした。 天井は張られておらず、屋根裏がそのまま見えていました。 床… 続きを読む »
二間続きの和室のうち、前ノ間はダイニングに変更しました。 壁の仕上げは座敷と同じですが、床を畳敷きから板張りに変えて テーブルや椅子を置けるようにしています。 現在、古民家を改修する場合は、座敷は残すもののそれ以外の部屋は… 続きを読む »
築60年超の古民家をエアコンのいらない家仕様で改修した滑川H邸。 竣工写真と見比べながら、ビフォーアフターを解説していきます。 まずは座敷。 これまで座敷と呼んでいた場所は、いまふうに言えばリビングに 変わりました。 元の… 続きを読む »
これまで15回にわたり滑川H邸を解剖してきました。 最後に総括として、小屋裏に見える部材の名称と力の流れを解説して 終わりにしたいと思います。 部材の呼び方は地方や人それぞれで異なりますので、あくまで私流です。 まず、これ… 続きを読む »
小屋裏を深掘りします。 以前も書きましたが、ハツった曲がりのある小屋梁がふんだんに使われているのが 分かります。 梁の側面を見ると、墨で何か書いてあるようです。 これは水墨〈みずずみ、[陸墨:ろくずみ]とも〉… 続きを読む »
ハツリ跡の次は、野地板に着目してみましょう。 1間(1,820㎜)を5等分した垂木の上に野地板が載っています(参照:出桁造り)。 野地板は厚みが3~4分(9~12㎜)程度で、丸太を挽き割ったままの 耳付き板(スギかな?)で… 続きを読む »
2階の廊下から天井裏を覗いてみました。 内部は曲がりくねった小屋梁で組まれていました。 現場で見たときは真っ暗だったので詳細は分かりませんでしたが、 この写真を見ると樹種はヒノキのように思われます。 ちょっと驚いたのは、小… 続きを読む »
味のある階段を上って2階を覗いてみましょう。 2階は2部屋あります。 西側に8畳、東側に6畳。 1階の座敷と前ノ間の直上に位置します。 写真は西側の8畳で、2階の廊下から部屋の南側を見たところです。 左側のガ… 続きを読む »
今度は、前ノ間から座敷を見てみましょう。 部屋は8畳、前ノ間と同じように、い草シートが3列に敷いてあります。 正面中央に丸柱の床柱〈とこばしら〉があります。 左側に床〈とこ〉、右側に両開きの押入と神棚、柱を挟んで右側に仏壇… 続きを読む »
座敷から前ノ間のほうを見てみましょう。 現在は、い草シートが3列敷いてあるので畳が隠れていますが、 前ノ間は6畳です。 右側が玄関土間、左側が大阪障子、正面が「通り土間」との境の転用障子+壁です。 特徴的なの… 続きを読む »
玄関から中に入ると、すぐにガラス戸があります。 その戸を開くと、前ノ間〈まえのま〉とも言うべき6畳の部屋が現れます。 パッと目に付くのは、格子戸です。 1間半(9尺=2,730㎜)の間を4枚建てとしています。… 続きを読む »