電気料金プランを大きく二分する「アンペア制」と「最低料金制」。
両制度は地域(=電力会社)ごとに電気料金の基本的な仕組み、
分電盤の成り立ち、スマートメーターの機能が異なるので、ここで整理しておきましょう。

参考:電力広域的運営推進機関年次報告書
ブルーで示したのがアンペア制を採用している地域です。
この地域は、一度に使用する電気の量(アンペア)を契約時に決め、
それに見合ったアンペアブレーカーを電力会社が分電盤の中に取り付けていました。
地域によってはアンペア数に応じてアンペアブレーカーの色も決まっていました。
古民家の調査に行くと、色の付いたアンペアブレーカーを今でもよく見かけます。
赤いケーブルのない単相2線式だったり、回路数が少なかったり漏電ブレーカーが
なかったり……。
古い分電盤がそのまま残っています。
一方、グレーで示したのが最低料金制の地域です。
この地域では、昔も今もアンペアブレーカーは存在しません。

東京電力のエリアで見つけた古民家の分電盤。ピンク色なので15Aです