当ブログの「アンペアブレーカーがない場合もある」という記事にアクセスが多いので、
アンペアブレーカーについてもう少し詳しく書いてみようと思います。
古い世代は経験あるでしょうが、お正月などで一軒の家に親戚一同が集まったりすると
昔は突然停電になることがありました。
大人数が電気を一度に使い過ぎてブレーカーが落ちたのです。
この場合、分電盤のあるところに行ってブレーカーを上げれば、電気は再びつきました。
ところがいまは、ブレーカーを上げなくてもよくなっています。
停電後10~15秒(北陸電力は1分)ほどすると、自動的に電気がつくようになっています。
アンペア制を採用している地域で、電力量計が従来の機械式からスマートメーターに
変わっている家庭は、スマートメーターが自動で停電から復旧させてくれるのです。

スマートメーター。機械式にあったクルクル回転する円盤やカウンターはなくなり、デジタル表示になりました
というか、そもそもスマートメーターにはアンペアブレーカーがありません。
分電盤からアンペアブレーカー自体が撤去され、代わりにブレーカーのない接続器が
設置されています。
電力量計がスマートメーターになると、好むと好まざるとにかかわらず
アンペアブレーカーを撤去する規則になっているのです。

かつてアンペアブレーカーがあった部分は、スマートメーターへの切り替えと同時にただの白い接続機器となっています
ちなみに、宅内の配線や分電盤はその家に住んでいる人の持ち物(設備)ですが、
分電盤の中のアンペアブレーカーだけは電力会社の所有物という扱いです。