カテゴリー: 碍子 電気通信設備 2020.5.10

そこに「碍子」を見つけたら ④インテリアとして愉しむ

碍子引きというのは、知っている人は知っているが知らない人はまったく知らない

という非常にニッチな世界です。

 

興味がある人はめちゃめちゃあるが、ない人はまったくないという

世界に分断をもたらす存在でもあります。

 

昨今は、どの業界にも「〇〇女子」という輩が顔を出しますが、

さすがに「碍子女子」は令和2年の段階では確認されておりません。

 

唯一「碍子好き」を確認できたのは、ブラタモリのタモさんだけです。

 

 

というわけで、完全に個人的な趣味の世界に陥ること必至の碍子引きですが、

前回お伝えしたとおり、現在、碍子引き配線を引き受けてくれる設備業者さんは

まずいません。

 

また、いたとしても通常の配線に比べてコストがかかるのは間違いありません。

 

 

それでも、「わが家に碍子引きを」という方にオススメしたいのが、

碍子引きの完全なインテリア化です。

 

なるべくリアルな配線としつつも、通電させなければ素人にも施工できます。

インテリア重視なので、碍子の配置も自由に決められ、むしろ本物の配線よりも

格好良くなる可能性大です。

こんな感じでインテリア化をねらうのはどうでしょうか

インテリアなので好きに配線していただいていいと思いますが、

前回お話しした「ルール」を意識してもらうと、より本物っぽさが出て

いい感じになると思います。

 

梁などを越えて配線する場合は、昔のやり方にならって「碍管」を使うと

リアルさが増すどころか、ちょっとヤバイ感じになって、

分かる人が見れば分かりすぎるほど分かります。

 

「ちょっ、えっ、なに、この家、碍管キメてんの?」

ってな感じです。

このブログを読み込んでいらっしゃる方にはおなじみの「碍管」。梁の下側の角に配線が当たりそうなときは碍管を使おう! 絶縁されている碍管は他のものに触れても構わないぜ! イラストはおなじみ「内線工事 電気學校編」より。いつもありがとう

配線同士を交差させる場合は両方またはどちらかに「碍管」を使いましょう

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