危ない瓦の見分け方、最終回です。
昔の瓦葺きのなかには、棟の部分を針金でしばっているものがありました。
写真は「千鳥しばり」と呼ばれるしばり方です。
.jpg)
千鳥しばり。この屋根は瓦や面戸、棟の状態は非常によく保たれています。が、棟の工法が旧式。非常に惜しいです
よく見ると、いちばん上の「棟瓦」とその下の4枚の「熨斗瓦」は、
針金を巻いて一つにまとめてあります。
しかし、その下の「台熨斗瓦」、さらに下の屋根本体とは結ばれていません。
つまり、ただ載っているだけ。
ということは、地震や風の強い力を受けると棟が崩れてしまいます。
棟に針金を巻く工法は昔のやり方です。
平成13年以降に補修工事を行ったものは、現在の基準に合わせた耐震性のある工法で
施工されていると思います。
これについては、別の機会に詳しくお話ししましょう。
以上、危ない瓦シリーズでした。