屋根の勾配を大胆に変更
広いウッドデッキと離れのある家
甲斐Y邸[新築・戸建住宅]
屋根の勾配を逆に変更
これは、エアコンのいらない家の設計を始めて最初期の事例です。意匠設計者から「なるべくエアコンに頼らない家ができないか」と設計協力の依頼があったのは、ほとんどプランが固まった後でした。ただ、そのままでは「エアコンなし」は厳しかったので、屋根の勾配を逆にするなど大胆な設計変更をお願いしました。おかげで南側が大きく開くかたちになりました。加えて、南側から入った風がスムーズに抜けるようにトップライトを5カ所に設けています。
エアコンのリモコンがどこにあるのか忘れるほどに
1階平面の中心付近に除湿型放射冷暖房機を1台設置しています。夏はこれと扇風機、冬もこれと床暖房で冷暖房をまかなっています。2階の子供部屋にはエアコンをつけたのですが、まったく使っていないそうです。奥さまは、「エアコンのリモコンがどこにあるのか忘れてしまいそうだ」とおっしゃっていました。
ウッドデッキの熱には要注意
母屋と離れのあいだには広いウッドデッキを設けています。洗濯物を干したり、子供がここで遊んだり、何かと重宝しているようです。ただ、夏場はウッドデッキに日が当たるとコンクリートよりも熱くなって素足では歩けなくなるほどです。ウッドデッキの上を経由して室内に入る風も熱風になります。なので、夏場はここをオーニングで覆って日陰をつくるのが必須になります。
(意匠設計:ミサワホーム、写真:西山輝彦、提供提供:ミサワホーム[1、2枚目])